複合イベント処理(CEP)とは,イベント処理,ストリーム処理,あるいはイベントストリーム処理とも呼ばれ,データベースにデータを格納する前か,場合によっては格納せずに,データを照会する技術を使用した処理です。複合イベント処理は,多くの異なる情報を集約するのに有用で,イベント間の因果関係をリアルタイムで特定,分析する整理ツールです。CEPでは連続的に収集されるイベントをパターンと照合し,イベント内容についての洞察の提供,効果的なアクションの積極的な実行を可能にします。複合イベントは,リアルタイムまたはリアルタイムに近い形での対応が求められ,一般的に重要なビジネスイベント(機会や脅威など)に関連します。
複合@ @ベント処理は主に次の要件に対処するために使用されます。
低レイテンシが必要不可欠である:レイテンシは,通常,数ミリ秒以下であることが想定されますが,イベントの到着から処理までの時間がわずか1ミリ秒以下ということもあります。1秒あたりの入力イベントのボリュームがかなり高い:通常,1秒間に数百,あるいは数千のイベントが発生することが予想されます。検出されるイベントパターンは,時間的または空間的相関関係に依拠するような複雑なパターンになっています。