ゲノミクスとは,生物のゲノムのシ,ケンシングと分析に関する遺伝学の一分野です。その主な役割は,DNAのシーケンス全体,またはDNAを構成する原子の組成,およびDNA原子間の化学結合を決定することです。ゲノミクスの分野は,全体構造としてのゲノムに重点を置いており,生物の完全な遺伝物質の研究として定義することができます。DNAは1869年に初めて単離されましたが,ゲノミクスは,科学者が単純な生物のDNAシーケンスを決定した1970年代に始まったばかりです。ゲノミクスの分野で最大のブレークスルーは,自由生活性有機体であるインフルエンザ菌の全ゲノムシーケンスが完成した1995年に起こりました。ヒトゲノム計画は,ヒトゲノムの30億文字全てをシーケンシングすることを目的として1990年に開始されました。染色体22は,1999年にこの計画の一環としてシ,ケンシングされた最初の染色体です。国際ヒトゲノム配列コンソーシアムは,2001年2月にヒトゲノムの最初の草稿を学術誌ネイチャーに発表し,ゲノム全体の30億塩基対のシーケンスの約90%を完了しました。全てのシ,ケンシングは2003年4月に完了し,公開されました。進化するゲノミクスの分野には,一般的に次に挙げるいくかの重要な研究分野が含まれています。